光暗号

画像情報を光の空間パターンで表現したり,時間領域で符号化を行うことで,情報ディスプレイの覗き込み防止と映像信号の解読を防止するセキュアディスプレイや,広告の画面を手振りしながら見ると秘密が見える手振り復号ステガノグラフィーを研究中です.ハガキ縦
現代では、街中に情報があふれています。 しかし人の注意を惹きつける方法は、目立つだけでしょうか? 光暗号は、人の注意を惹くために、あえて情報を隠すという、「目立つ」とは全く逆のアプローチです。 人の「少し隠されると逆に見たくなる」という心理を掴み、街ゆく人の印象に残るサイネージを実現します。

 

クロッシュ「隠す」ことで注意を惹くというと、例えばクロッシュがあります。 クロッシュは、高級なレストランなどで給仕の際に用いられます。 本来は保温のための道具ですが、客の眼前まで料理を隠し、そして見せることで 客の注意を惹きつけ、驚きを演出する効果もあります。

バイバイ暗号は、眼前で手を素早く振ることで情報が現れるサイネージです。バイバイ暗号のディスプレイは、文字などの情報を水色と赤で、交互に高速で表示しています。通常人の目には、水色と赤が合わさり白として認識されますが、手で時々隠すことで水色と赤のバランスが崩れ、情報が現れます。

セキュアディスプレイは、一見して無意味なパターンの中に情報を隠しておくサイネージです。パターンは1枚では意味をなさず、複数枚重ねて見ることで文字などの情報が現れます。組み合わせるパターンの位置をずらして設置すれば、特定の位置から見ないと情報が現れないようにできます。例えばATMの画面や自動改札の残高表示など、本人には見えるが、後ろの人には見えないで欲しい、というような場合に有効です。また、暗号を工夫することで、見る角度によって表示する情報を変えるという使い方もできます。
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